三菱重工
SH-60K


海上自衛隊がSH-60Jの後継として開発した対潜哨戒ヘリ。
SH-60Jでは武装は対潜魚雷のみとされたが、ヘルファイア対艦ミサイル(AH-64が使用するものの対艦版)、7.62mm機関銃、対潜爆弾も装備可能となっている。
また、ミサイル警報装置が追加され、それと連動するチャフ・フレアディスペンサーを装備し、生存性の向上を計っている。

SH-60Jからの外見上の変更点として胴体の40cmの延長(測らないとわからないですがw)、チャフ・フレアディスペンサの装備、メインローターの高性能化があります。
特にメインローターに関しては、かなり変な形をしています。(上の写真ではわかりにくいですが)
この形にすることで、どのような効果があるのか、J-WINGSか何かで読んだんですが忘れました(をい

武装の幅が広がったのは不審船への対処を視野にいれたためです。
搭載するヘルファイアは、AH-64と同じ4発装填のラックを使いますが、装着位置が低いので2発しか装備できません。(片側2発の計4発)
また、7.62mm機関銃の装備に関しては制約があるようですが、20分くらいで換装可能だそうです。もっとも、7.62mmではせいぜい威嚇か、部隊が乗り込む際の援護にしかなりませんが。
まぁ、対潜爆弾もヘルファイアもあるんだから、あえて大きな機銃を積む必要はないということなのかもしれません。
なお、7.62mm機関銃の装備はパイロンではなく、機内に専用のキャリアでのせます。機内に完全に収容することも可能だとか。SH-60Jにも機関銃搭載能力があるのが増えてますから、それと同じということでしょう。
ただ、個人的には護衛艦に12.7mm機関銃M2を装備してるんだから、どーせなら揃えればよかったのでは?と思います。

SH-60をベースとして開発されていますが、完全に海上自衛隊の要求にのっとって三菱重工が改良した機体なうえ、(金銭的な問題で)シコルスキーの援助を受けなかったということもあり、H-60とは別の機体としました。

製造元:三菱重工
パワープラント:
石川島播磨重工 T700-IHI-401C 2基
出力:
1800馬力(1基あたり)
全長:19.8m 全高:5.4m メインローター直径:16.4m
全備重量:10,872Kg 最大速力:139kt