アメリカ
O・H・ペリー級ミサイルフリゲート
(アメリカ海軍公式HPより)
ノックス級フリゲートが対潜作戦に重点を置いたのに対し、当艦は対空に重点を置いている。
結果、Mk13単装ミサイル発射機を艦首に持ってきたことで主砲を艦首に配置できなくなり、艦上構造物の上に76mm単装砲を載せるという苦肉の策を取っており、運用には大きな足かせとなっている。
量産を考えて設計されたため、平甲板に長大な艦上構造物を載せただけというシンプルな艦影である。
SH-60の運用に対応した後期型のみアメリカ海軍に残っており、前期型は順次NRF(海軍予備部隊)に編入されるか、編入後各国に売却されている。アメリカ海軍ではすでに退役した艦も多いが、ポーランドなど売却先の国では主力艦艇として活躍している。
台湾、オーストラリアなどにも仕様の異なる同型艦があり、こちらはアメリカ海軍のものに比べると新しいのでまだまだ現役のようだ。
アメリカでは海軍再編に絡んで、経費(維持費)削減の問題からMk13発射機が順次撤去されている。写真のFFG53
Hawsは撤去済み。
それなら76mm砲を艦首に移せばいいと思うのは私だけ?というか、撤去にも金かかるんだから運用を凍結してそのまま放置しとけばいいのに。「目に見える成果」の犠牲になったってことでしょうか?かわりにRIM-RAMがつまれるとか何とかいう話も。
まぁ、正直アメリカ海軍で誰もこんな艦に艦隊防空を期待していないということの裏返しもあるのかもしれません。タイコンデロガに加え、アーレイバークで大量のイージス艦を保有した米海軍には従来型の防空艦など不要ということでしょう。
ちなみに、O・H・ペリーの正式名称は「オリバー・ハザード・ペリー」
満載排水量 | 4,100t |
主要寸法 (長さ、幅、喫水) |
135.6x13.7x4.5m |
速力 | 29kt |
主要武装 | ハープーンSSM・スタンダードSAM兼用発射機/1基(順次撤去) 76mm単装砲/1基 20mmCIWS/1基 3連装短魚雷発射管/2基 哨戒ヘリ/2機 |
定員 | 200名+19名 |