ヴィズビィ級コルベット
スウェーデンのコックムス社がスウェーデン海軍向けに建造したステルスコルベット。
ちなみに、コックムスはドイツのティッセン・クルップの子会社。
1〜4番艦は機雷戦、対機雷戦、対潜戦に重点を置き、5番艦は対潜戦、対艦戦に重点を置いている。
ただ、武装の換装は容易なので、状況に応じて積み替えるようだ。
6番艦の話もあるが、建造されるのかどうかは情報が無いのでなんとも言えない。
写真では小型艇のように見えるが、艦首についているのは、ボフォース57mm砲のステルス砲塔であり、後部甲板はヘリ甲板である。
格納庫は持たないが、ヘリへの補給能力を有している。
（エレベーターで艦内に搭載できるという情報もあるが詳細不明。エレベーターがあると後述のVLSのスペースがなくなるような・・・）
船体に炭素繊維を使用しているので、従来の鋼製の船体に比べてかなりの軽量化が可能になっている。
軽量化のおかげで、排水量の割に大型の船体を持ち、多くの武装を持たせることができた。
また、今のところ実装されていないが対空ミサイル用のVLSを装備するスペースも確保されている。
機関はディーゼル2基、ガスタービン4基のCODOG方式。
スウェーデン海軍は、永世中立国の政府の方針に従い、本土防衛が任務なので小型艇を中心に、機雷戦や対潜戦、対艦ミサイル戦に重点を置いている。
ヴィズビィもその流れに沿ったものであり、その任務を遂行するのに十分な能力を持つ斬新な艦だと言える。
ちなみに、コックムス社はノースロップ・グラマンと組んで米海軍のLCSに改ヴィズビィ級で参加したが、不採用に終わった。