日本
しらね型護衛艦

例によって見難いですwどうしても逆光なもんで・・・。平成14年大阪港入港時。

「はるな」型2隻に続き建造されたヘリコプター搭載型護衛艦(DDH)。
当然、先に建造されたDDH2隻が旧海軍の「金剛」型戦艦の名を冠していることから、しらね型2隻も「こんごう」「きりしま」になるはずだったが、時の防衛庁長官が「沈んだ艦の名前をつけるのは縁起が悪い」とかてんで意味不明なことを言った挙句、てめぇの選挙区の山の名前である「しらね」をつけた。
この結果、止むを得ず、2番艦も「くらま」に変更されたという経緯を持つ。
結果、ご存知のように「こんごう」「きりしま」は後にイージス艦「こんごう」型につけられることになった。
2番艦「くらま」は海自艦として初めて20mm高性能機関砲(CIWS)を搭載して竣工した(しらねは後にFRAMで搭載)
本来は全通甲板でヘリ6機搭載のヘリ空母を想定していたようだが、各種圧力によって結局「はるな」型と同じヘリ3機搭載の護衛艦ということになった。
が、いかんせんヘリコプター運用には無理があり、3機のうち1機は常に予備機扱いというのが実情のようだ。
また、同時発着も難しく、1機離艦後、2機目を離艦させるのに20分程度を必要とする。
格納庫内でのローターの展開も不可能で、整備にも問題がある。
現在、「はるな」型とともに各護衛隊群の旗艦を務めている。

現在、後継艦として13,500t型DDH(16DDH)の建造が進んでいる。

(16DDH完成予想図)
戦後初の日本が保有する空母となる予定。
平時は対潜ヘリ3機、大型ヘリ1機の搭載。(当然、整備スペースとしてローターを展開して整備できる場所がある)
非常時には対潜ヘリ8機を搭載できるという。

基準排水量 5,200t
主要寸法
(長さ、幅、深さ、喫水)
159x17.5x11.0x5.3m(5.5m)
速力 32kt(31kt)
主要武装 54口径5インチ速射砲/2基、アスロック発射機/1基
20mm高性能機関砲、シースパロー発射機/1基
三連装短魚雷発射管/2基
対潜ヘリ/3機
定員 350名(360名)
(カッコ内は「くらま」)