日本
おおすみ型輸送艦

写真は儀装中の3番艦「くにさき」みにくくてごめんなさいw
平成14年5月6日に舞鶴にて公開中の「たかつき」艦上から撮影。


米軍の強襲揚陸艦と同じく、LCACの運用を前提とした強襲揚陸艦。
全通甲板を持つことから、竣工当初から無知な団体から「空母だ」などと見当違いな批判がなされている。
ご存知のとおり、航空機運用能力はなく、「ヘリコプターが着艦可能」という程度のものである。
この手の艦は汎用性に優れるので、ヘリコプターの搭載能力を持っているほうが便利なのだが、中途半端な大きさが祟り、甲板下に格納庫を設けることができなかったようである。(ヘリ甲板の下はLCACの格納庫)
結果的にインド洋の津波被害に対する支援で派遣される際には、ローターを外したCH-47にカバーをかけてヘリ甲板にワイヤーで固定するするという手間をかけることになった。UH-60はローターを外せばかろうじて艦内に収容可能。(故にSH-60であればわりと簡単に収容できる模様。まぁ、その場合どうやってエレベーターまで引っ張るかが問題なんですが)
ただ、ヘリの運用能力が無いとはいえ(ヘリポートにはなるけど)、艦内には手術室を完備した医務室を持つなど、災害派遣や国際緊急援助も視野に入れた設計がなされている。
甲板は前が車両搭載スペースとなっており、エレベーターで艦内とつながっている。後部はヘリ発着用のヘリ甲板となっている。
また、緊急援助の際には後部甲板にコンテナを積んでおけば、現地に到着後、搭載しているクレーンを使用して自力でコンテナの積み下ろしが可能である。

肝心の地上兵力の輸送能力は90式戦車10両と普通化3個中隊を同時に輸送できるとされる。この場合、90式戦車は艦内に収容されるので、車両甲板には他の車両も搭載可能と思われる。

基準排水量 8,900t
主要寸法
(長さ、幅、深さ、喫水)
178x25.8x17.0x6.0m
速力 22kt
主要武装 高性能20mm機関砲/2基
定員 135名(しもきた、くにさきは138名)