アメリカ
ニミッツ級航空母艦

(アメリカ海軍公式HPより。CVN-71 Theodore Roosevelt)

アメリカが世界に誇るスーパーキャリアの代表格。
エンタープライズに続く原子力空母で、3番艦カール・ヴィンソンは世界ではじめて満載排水量10万トンを超えた軍艦となっている。
アメリカ海軍の現主力空母で、10番艦で現在建造中のジョージ・H・W・ブッシュが最終艦となる。もともとブッシュは、次期空母への橋渡しとされて従来とは異なる外観になるとされていたが、結局搭載予定だったフェーズドアレイレーダーSPY-3が間に合わなかったので、従来の外観とさしてかわらない完成予想図となった。
1隻で中小国の空軍を圧倒する戦力を持つ文字通りの「動く航空基地」
1975年に就航したニミッツ以降、ロナルド・レーガンまで外見の変化がないのは、本級がそれだけ完成されていた証である。と同時に、フォレスタル級で完成された艦型を大型化し続けてきただけの大型空母は、そのなんらかの欠陥が露呈するような大規模海戦を経験することがなかったことの裏返しでもある。もっとも、アメリカが保有する正規空母の排水量に、世界の他の国が保有する空母を全て足しても遠く及ばないことも事実なので、「大型空母の欠陥が露呈するような大規模海戦」がほとんど起こりえないこともまた事実なのだが。
良くも悪くも「アメリカの顔」であり、アメリカは今後も12隻の正規空母を維持する方針に変更はなさそうである。

艦上機は85機前後。
ちなみに「艦上機」は航空母艦に積まれた航空機で、「艦載機」はそれ以外の艦に積まれた航空機。

余談だが、キティーホークの後継として横須賀に配備されるのが本級のジョージ・ワシントンに正式に決まった。

満載排水量 約10万t(各艦によって差が有り)
主要寸法
(長さ、幅、喫水)
333x41x12m
飛行甲板幅:77m程度
速力 30kt+
武装
(各艦で差が有り)
20mmCIWS/3〜4基
(一部の艦はCIWSの替わりにRAM)
8連装シースパロー発射機/3〜4基
艦上機/80機以上
定員 3200名 他に航空要員2480名