日本
はつゆき型護衛艦
(ゆき型護衛艦)

平成14年舞鶴にて。5番艦「はまゆき」

八八艦隊計画(一艦隊に護衛艦8隻、対潜ヘリ8機を目標とする計画。旧軍の戦艦8隻、巡洋戦艦8隻の建造計画にちなんで)の一端を担った汎用護衛艦。
年2〜3隻という今からは考えられないペースで竣工した一世代前の主力艦。
外洋艦隊の駆逐艦としては十分な能力を有してはいるものの、3000tクラスの艦としては武装を詰め込みすぎた感もある。
「ステルス性」のスの字もない設計には批判も多いが、この後にゆき型を大型化してつくられたきり型よりはましかと思われる。
建造開始後にフォークランド紛争が勃発し、軽合金の艦上火災に対する溺弱さが問題になり、8番艦以降は材質をスチールに変更している。そのため、排水量が100tほど増加した。
曰く「復元性最悪の護衛艦」とかなんとかいう話も・・・。
某ゆき型の先任海曹曰く「冬の日本海とか最悪ですよ。そこらじゅうの壁に足跡ついてますからね」とのこと。
夕鶴事件の二の舞いになってないだけましなのか?w

(注:夕鶴事件とは戦前、条約で建造トン数を制限された海軍が、「小さな艦に大型艦の武装をのせればいいじゃない」的な軽い発想で過度の武装を行ったところ、水雷艇夕鶴が荒天で転覆、沈没したという事故、というか人災。復元力の欠如が原因とされたが、その後の日本海軍の軍艦も相変わらず他国に比べると重武装である)

基準排水量 2,950t(やまゆき以降3,050t)
主要寸法
(長さ、幅、深さ、喫水)
130x13.6x8.5x4.1m
みねゆき〜はるゆき = 喫水4.2m
やまゆき以降 = 喫水4.4m
速力 30kt
主要武装 62口径76ミリ速射砲、アスロック発射機/1基
20mm高性能機関砲/2基、ハープーンSSM四連装発射機/2基
シースパロー発射機/1基
哨戒ヘリ/1機
定員 200名