ボーイング(マクダネル・ダグラス)
F-4 ファントムU


「F-4 Phantom(ファントム)U」は1958年5月27日に初飛行して以来、5000機以上が世界中の空で活躍した(米空軍に2600機、海軍と海兵隊に1200機 など)。
はじめは米海軍の要求に合うようにマクダネル社が自社資金で開発した機体である。
米海軍では、F-14トムキャット・F/A−18ホーネットに取って代わられるまで空母に配備されていた。
同空軍では、F-16 ファイティング・ファルコンとの大規模な入れ替えが始まるまで主力戦闘機として活躍した。
しかし海外(アメリカ以外)では今でも装備している国は多い。(航空自衛隊・ドイツ空軍・スペイン空軍など)
ファントムは現在においても十分に通用する力を持っているのだ。(写真は 航空自衛隊F-4EJ)

ベトナム戦争においても多くが運用されたが、当初は機関砲を搭載していなかった(ミサイル神話のせい)ために、ミサイルを撃ちつくすとMigに追い回されるという苦い経験をしている。
また、航空戦の転機ともいわれる、タンホア鉄橋、ポールドゥメ橋を誘導爆弾によって破壊したのもF-4である。
このことからもわかるように、F-4はどちらかというと、戦闘爆撃機的な機体である。

派生型に偵察機RF-4などもある。

製造元:McDonnell Aircraft Co.
パワープラント:ジェネラル・エレクロトニック社製
アフターバーナー付ターボジェットエンジン 2基
全幅:11.77m 全長:19.20m 全高:5.02m
上昇限度:18975m 最高速度:マッハ2.2 航続距離:3184km
空虚重量:13757kg 最大離陸重量:28030kg 戦闘離陸重量:18818kg
単価:1840万ドル
武装:
AIM-7 スパロー  空対空ミサイル
AIM-9 サイドワインダー  空対空ミサイル
AGM-65 マーベリック 対戦車ミサイル
AGM-88 HARM  対レーダーミサイル
(F-4Eは固定兵装として20mm機関砲を装備)
など