川崎重工
C-1


川崎C-1は航空自衛隊の国産戦術輸送機である。
1970年11月20日に初飛行し、31機が作られ現在は27機が現役である。高速化を図るためエンジンはターボファンエンジンを採用している。
また、地ならししただけのような急造の滑走路でも運用可能である。
特徴は、外観では長さの割りに直径3.8mもの筒がある、ずんぐりとした形。
内部は 10.6m×2.6m×2.5mの広さを確保している。その他では、STOL(短距離離陸)性能と戦闘機並みとも言われる機動性能で、離着陸の最短滑走距離は670mとのこと。その点ではすばらしい性能である。
しかし、ペイロード(最大搭載量)が8t、その時の航続距離は1300kmとお世辞にも輸送機として高性能とはいえない(いつもの「周辺国家への配慮・・・」という文句で、制約も受けている)。
まあ国内専用としての運用では事が足りるのでそれはそれでいいのかもしれないが、硫黄島までの飛行は機体内部に燃料タンクを増設した特別機でないと無理なので、やはり性能不足と言わざるを得ず、C-130で補っている。
と、以上の理由から現在は後継機の開発がされており、予定では2007年に初飛行、ペイロード26t、航続距離6500kmを目指すという。
P-Xと共同開発ということだが、実際問題、どこまで共通性があるのか疑問である。
モックアップを見る限り、外見的な共通性は見受けられない。
ちなみに、C-XのエンジンはC-17と同じF117である。

製造元:Kawasaki Heavy Industries
全長:29.0m 全幅:30.6m 全高:10.0m
パワープラント:
プラット&ホイットニー JT8D-9 ターボファンエンジン

推力:
6,575kg×2
空虚重量:23000kg 最大ペイロード:8000kg 燃料搭載量:15200リットル
巡航速度:704km/h 最大速度:815km/h 航続距離:1300km(ペイロード8000kg時)
乗員:3-7名(空挺隊員を乗せる場合は45名) 翼面積:120.5平方メートル